きびなご
- 公開日
- 2011/12/05
- 更新日
- 2011/12/05
学校から
きびなごは、ニシンの仲間でウルメイワシと似ている魚に分類されています。体の大きさは2センチから3センチほどで、銀色の縦じまがとてもきれいなかわいい魚です。
キビナゴが住んでいるところは、関東や山陰地方より南側の海、そして東南アジア、インド洋、紅海、東アフリカのあたたかい海です。伊豆に海水浴にいくと、海面を泳いでいるキビナゴがよく見えるそうです。沼津や西伊豆では、キビナゴのことを「はまごいわし」と呼んでいます。
キビナゴは鹿児島県の郷土料理として有名で、刺身や鍋料理、天ぷらなどにして食べます。「キビナゴ」という名前も、鹿児島で「帯」のことを「きび」ということから、「帯」のような縦じまがある魚なので、その名前がついたようです。
キビナゴには、カルシウムと、カルシウムの吸収を助けるビタミンDがたっぷり含まれています。カルシウムは、骨や歯を丈夫にしたり、血液を固めて出血を防ぐ働き、イライラを防ぐ働きがあります。肉料理ばかり食べている人や塩分をとりすぎている人は、カルシウムが体の外に捨てられてしまいがちなので要注意です。血液をさらさらにして動脈硬化や心筋梗塞を防ぐEPAや、脳の発育や脳の機能を高めるDHAもたっぷり含まれている魚料理を、たくさんとるように心がけましょう。