深良中の特色ある教育『いのちの用水』学習
- 公開日
- 2013/12/20
- 更新日
- 2013/12/20
学校紹介
学校教育目標『豊かな学びで世界に羽ばたく生徒』 “Stay Local Stay Global”
「豊かな学び」とは———
・問題に気づきそれを解決しようと学び努力する力⇒知(確かな学力保障)
・人として誰からも信頼され力を合わせていける豊かな心⇒徳(豊かな人間形成)
・よさを自覚し健康で丈夫な心身を形成しようとする意欲⇒体(健やかな心身支援)
「世界に羽ばたく」とは———
・リテラシーを高め地域や国内外の出来事に発言できる力⇒知 (確かな学力保障)
・体験をとおして多様な人々とつながり社会に貢献する力⇒徳(豊かな人間形成)
・自己管理手法で振り返り安全安心な環境を形成する力⇒体(健やかな心身支援)
“Stay Local Stay Global”とは——「地域にあれ、世界にあれ!」という精神のもと
地域に学び地域に貢献し、地域文化を誇りとして持続可能な社会を形成できる力
● 学校教育目標実現のための手だて
「何のために学ぶのか」を知るために「今どんな社会を生きているのか」を問い、子どもたちに「世界を変えていく力」をつける「いのちの用水」学習を本校教育の基本理念に据える。
(1)『世界』の現実を見つめる目を育てる
日本ばかりでなく、21世紀の地球は環境、自然災害、貧困と格差、人権、経済危機、エネルギー、地域紛争など、国を超えた複雑で困難な問題に直面している。人々が安心して暮らすことのできる未来を実現するためにも、今こそ若い世代が現実を見据え、未来像を描きながら『持続可能な社会』の実現を図っていく力をつけたい。そのために困難や課題に正面から向き合い、互いに協力し合いながら創造的なアイデアを出し合って克服していく姿勢を学ぶ。
(2)『持続可能な社会』を郷土の歴史から学ぶ
郷土の歴史に目を向けると、本校の学区には今から350年ほど前、江戸時代に造られた灌漑施設「深良用水」がある。かつて日照りの害を受けるたびに苦しんできた村人たちは、この困難な問題に対し、ついに立ち上がり、箱根外輪山にトンネルを掘って芦ノ湖の水を深良村に引く大工事に成功した。まさに持続不可能な社会を持続可能にしようと努力した人々姿がここにあり、困難な問題を共同体(コミュニティー)の力で克服した先人たちの偉業を学び、未来に生かすことができる。
(3)郷土の歴史から『世界』を学ぶ
「Stay Local Stay Global」(地域にあれ、世界にあれ!)
深良小の6年生たちは深良用水トンネル内を歩いた経験がある。この深良用水に光を当てると地域について知る学びの宝庫になるばかりか、先行き不透明な日本、世界をたくましく生きていく力につながるものと信じる。つまり地域の歴史、現在を語ることができるということが国際人としての資質を身につけることになる。深良中の生徒たちは「いのちの用水」学習を通して「Stay local Stay global」の精神を培い、未来に向かってたくましく羽ばたいてくれることを期待する。