給食が食べたい! ~SEASON2~
- 公開日
- 2025/12/19
- 更新日
- 2025/12/19
学校より
麦ごはん
牛乳
チキンカレー
イタリアンサラダ
ヨーグルト
月に数回登場するカレー。私はカレーが大好きだ。カレーの本場と聞くと、『インド』を連想する人が多い。たしかに今日、カレーとして伝わっている料理の発祥の地はインドだ。しかし、インドにはカレーという食べ物は存在しない。私たちが『カレー』と呼んでいるものは、インドでは『香辛料やハーブを使った汁状の料理』をあらわす単語にしか過ぎないのだ。それが伝わって、現在のカレーができたと言われている。1595年にオランダのリンスホーテンが発表した『東方案内記』では、すでにインド人が食べていた『カリール』という『米に汁をかけた料理』に関する記載があり、また1681年にイギリスのノックスが発表した『セイロン史』では、『スパイスをふんだんに使った汁状の料理』である『カリーズ』のことが記されている。現在のカレーは、インドで生まれたカレーに様々な工夫が施されたものと言える。
そんなカレーだが、なんといっても『自由』なところが私は好きだ。ライスで食べてもいいし、ナンで食べてもうまい。さらに、『隠し味』も楽しめる。大学のときはよく、学食でカレーを頼み、トッピングでキムチや生卵を選び、まぜまぜして食べたものだ。チョコレートもなかなかおもしろかった。カレールーに似た形をしている板チョコ(ブラック)を割って入れ、食べてみると、これがまたうまい。
今日のメニューにもあるではないか!『隠し味』が・・・。そう!!!『ヨーーーーーーーーーーーーーーーグルト』!!!私は知っている。給食センターさんが、ただ単に単品でヨーグルトを出したわけではないということを。これは絶対、『カレーに入れて食べてみたら?』というメッセージだ!!私は、隣の席の関西弁の先生がヨーグルトをカレーに入れていないのを確認したのち、(ふふん、キミはまぜまぜしないのかい?)という少しばかりの優越感に浸りながら、半分ほどのヨーグルトをカレーに混ぜた。
・・・・・酸味を帯びたカレーの匂いが鼻を衝く。しかし、これでいい、、、。カレーの茶色とヨーグルトの白が混ぜ合わさり、それはもう『GOLDEN』!よし!食べよう!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・う、、、、、、、、、、、、うんめええええええええ!!!!!!!!!!!!・・・・・・・けど、、、。
何か物足りない、、、。ただでさえ給食のカレーは辛さ控えめなのに、ヨーグルトを入れることでさらにマイルドになってしまった。そう、私は『給食のカレー』ということを忘れてしまっていたのだ。市販のカレーはいつも『中辛』を選んでいたから、そこに味変でヨーグルトを混ぜるのはいい。しかし、『給食のカレー』はちがう。すでに優しめに作られているから、ヨーグルトを入れると、もう味が優しすぎちゃうのだ、、、。
これは給食センターさんのトラップに引っかかってしまった形となってしまったのか、ただ単に私の思い込みが祟ってしまったのか、、、。どちらにしても、また『(勝手に)おいしく食べてるように見える選手権』に負けてしまった。きっと今日、隣の席の関西弁の先生は、『あえて』ヨーグルトを入れなかったのだろう。『給食のカレー』を知っていたから・・・。やはり彼はすごい、、、。真相を聞こうと思ったが、自分が恥ずかしくて聞くことなどできようか。・・・残りのヨーグルトをちょびちょび食べ、今日も完食!ごちそうさまでした!給食センターの皆さん、いつもおいしい給食をありがとうございます。