校長先生のお話【全校集会】
- 公開日
- 2014/12/04
- 更新日
- 2014/12/05
学校生活
「生きる」ということについての話をします。
この詩画集を知っていますか?
作者は、星野富弘さんという方です。星野さんは、中学校の体育の教員でしたが、部活動の指導中に宙返りに失敗してマットに頭から落ち、首から下が動かなくなってしまいました。
入院していた9年間の間、生きていても仕方がないと、何度も何度も死ぬことを考えたそうです。しかし、「人は生きているのではなく、生かされているのです。」「生きるというのは、権利ではなく義務です。」という作家三浦綾子さんのメッセージにはっとさせられたそうです。
星野さんはのちにあるインタビューでこんなことを答えています。
「事故のときはすべてを失った思いでした。でも、今は得したと思っています。けがを通して、自分が弱く、心の貧しいに人間であることがよくわかりました。そんな自分でも、周囲が支えてくれ、絵や文を描くまでになったのです。生きることに感謝できるようになりました。」
皆さんも一度、星野さんの本を見てください。また、これを機会に、生きることの意味と生命の尊さについて考えてほしいと思います。