訪問日記

森の道標(学校訪問) 授業の紹介 小学校

公開日
2017/10/13
更新日
2017/10/13

訪問研修「森の道標」

9月15日(金)に向田小学校の石塚保子市講師の音楽(3年生)を参観懇談しました。

題材は、「拍の流れにのってリズムを感じ取ろう」(5/6)
本時の目標 「楽しく自分のパートを演奏している子どもたちが、4分の2拍子に乗って、友達の楽器や他のパートに合わせて、良いところを見つけて、演奏できるようになる」でした。

 ワクワクしながら、授業に集中し、授業後の子どもたちの表情に、満足感が見られたこの授業から、再確認することをいくつかを紹介します。

1 <継続>
 導入に、ピアノ伴奏に合わせて、リトミック活動を行いました。子どもたちは、体を動かしながら、階名で歌ったり、リズムの模倣をしました。継続した活動が子どもたちの動きを開放的にして、どの子も、安心して、気持ち良さそうに楽しんでいました。小さな事を積み重ねる事の大事さを改めて感じました。

2 <言葉> 
 子どもたちに投げかける先生の言葉が、子どもたちにやる気と自信を持たせていました。肯定的な言葉が子どもの内からの意欲を喚起する事で、授業への集中度が深まっていました。
・よくできました  ・耳を澄ませているね 
・和音に反応するといいよ  ・さすが、いい耳  
・そうっとね    ・きれいな音 
・Aちゃんの言ってくれたこと、詳しくいえる人  
・体を動かしてのってるね! 
・いいとこ、たくさん見つけられるといいね 等

3 <視覚に訴える>
本時の課題「4分の2拍子ってどんな拍子なのか、考えてみよう」では、
1小節に4分音符が2つあることを確認してから、♪に置き換えました。
その際、大きな音符のカードを用意し、代表の子供が黒板に貼ることで、
視覚にも訴えながら、確認しました。今、いろいろな場面で、「見える化」
することの効果について、話題になっています。聞いて、見て、感じて、
考える場を大事にすることが、子どもの学びを支えているのだと改めて感
じました。

4 <体で感ずる>
 4分音符でのリズムと8分音符でのリズムを聴き比べた後、「ゆかいな木きん」を歌いました。子供たちは、軽快な拍に乗って、2拍子の曲の感じを掴むことができました。その後、掴んだ感じを自分の楽器を使って、2拍子の感覚を実感しました。

5 <緊張感>
 4人グループごと、「ゆかいな木きん」の演奏を発表しました。主旋律が鍵盤ハーモニカで「♪」のリズムを、副旋律がリコーダーで「♩」のリズムを演奏しました。演奏場所は、全員が見える黒板前でした。子どもたちは、緊張感の中にも、ちょっと誇らしげな表情で前に出て演奏しました。
 発表の場をあえて、自分の席にしない環境は、本人だけでなく、周りの子たちにも良い緊張感を与え、新たな力を発揮させる効果もあると思います。
 そして、発表前後の挨拶や友達の発表に拍手したり、うなずいたりする習慣をつける場にもなり、人としての振る舞い方も学べると思いました。

6 <書く>
 発表を聞いてワークシートに自分の感想を書く場面では、演奏を聴きながら書く訓練ができていたので、どの子も時間内に書き終わっていました。学びを充実させるためには、同時進行(聴きながら書く)と言うことも必要に応じてやる事が大事だと改めて感じました。

 子どもたちの長い人生の中で、音楽は欠かせません。音楽に癒やされ、音楽に活力をもらって、豊かな人生を送ってもらいたいとの先生の思いが伝わってくる授業でした。

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