第1回夜のカフェ開催報告2 〜誰でも簡単クッキング☆〜
- 公開日
- 2017/10/24
- 更新日
- 2017/10/24
夜のカフェ講座
続いて後半は、「誰でも簡単クッキング☆」と題して湯山小百合先生からのお話です。湯山先生は、早めに会場にお見えになり、「多目的ホール」の人目にふれないような隅にある小さなキッチンで、せっせと何かを作り始めました。前半の清水先生のお話の最中も作業を進めてくださっていて、美味しそうないい匂いや「ジュー」「パチパチ」と何かを焼いている音が、だんだんと会場に広がっていきます。
先生が用意してくださったのは、フレンチトーストと、2種類のスープ(コーンスープとワンタンスープ)でした。参加者は、ビュッフェ方式で個々に取りに行き、自分の席に戻って、近くの席の人と談笑しながら美味しくいただきました。
湯山先生は、「お料理は自己表現です。」と明るく力強くお話しされました。「作るのが楽しい」「食べることも楽しい」「大勢で食べるのが楽しい」「美味しいねってほめられるのも嬉しい」とのことです。
小学校の学習指導要領には、家庭科の教科の目標は『衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通して、日常生活に必要な基礎的・基本的な知識及び技能を身につけるとともに、家庭生活を大切にする心情をはぐくみ、家族の一員として生活をよりよくしようとする実践的な態度を育てる』とされています。家庭生活や家庭の機能が大切にされていないことがある現状の中で、学校での家庭科教育は、料理ができるようになったり被服ができるようになったりすることだけが目標ではなく、それらを通して、生活を工夫する力や、生活を良くしようとする力を育てることにあり、人間が生きていく上で、家庭生活や衣食住はとても大切なものという気持ちを育てることが大事なのではないでしょうか、とお話になりました。
『人はその人が食べたものでできている』とよく耳にしますが、湯山先生もこの言葉を紹介してくださり、身体にいいものを摂るのが大切ですが、だからといって農薬や食品添加物は絶対に摂らないという極端なことは実際には不可能です。しかし、お料理を手作りすることにより、ただ買ってくるよりは添加物などの摂取は自ずと少なくなってくるのではないかということでした。
また、影響を受けた料理本として、「向田邦子の手料理(著;向田和子)」、「私が最近弱っているのは、毎日なんとなく食べているからかもしれない(著:小倉朋子)」、「ちゃんと食べてる?(著:有元葉子)」などの書籍を紹介してくださいました。
お仕事帰りで参加しているほとんどの方は、きっと夕飯前で、みなさんお腹がペコペコだったと思います。当日は肌寒い日でしたが、温かいスープと湯山先生の人柄に触れ、参加者の心もお腹も温かくなったことでしょう。
※湯山先生が実際に振る舞ってくださったフレンチトーストと2種類のスープのレシピをいただきました。
↓ここから閲覧できます。
レシピ(フレンチトースト、コーンスープ、ワンタンスープ)