明日から11月 「霜月」
- 公開日
- 2022/10/31
- 更新日
- 2022/10/31
校長室から
日本では明治の初めより陽暦を採用して、12か月を1月〜12月の数字で表すことになりました。しかし、それ以前は、季節感がわかるような和風月名で各月を表現していました。その11番目の月が「霜月」です。現在でも、陽暦11月に当てはめ「霜月=11月の和風月名」として用いています。
陰暦の11月は、陽暦の11月と時期が異なり、陽暦は陰暦から1か月ほどズレていて、陰暦の11月は、陽暦の11月下旬から翌年1月上旬頃に当たります。そのため、11月に「霜」のイメージはないかもしれませんが、11月を「霜月」と呼びます。
霜月は「しもつき」と読み、その意味・由来・語源にはいくつかの説があります。
もっとも有力だとされている説は「霜降り月、霜降月(しもふりつき)が省略されて「霜月(しもつき)」に転じたというものです。陽暦(新暦)では12月頃となる霜月ですから、陰暦(旧暦)が用いられていた当時ではすでに霜が降りていたのでしょう。
他にも、満ちた数字である十を上月とし、それに対して下月(しもつき)になったという説、その年の収穫を感謝する意味を持つ「食物月(をしものつき)」が省略されたという説があります。