学校日記

3月の全校集会

公開日
2010/03/02
更新日
2010/03/02

校長室から

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どんな人間が立派か? 3月2日

 3月になりました。いよいよ今年度も終わりが近づいてきました。3年生は明日から公立高校の受験です。緊張していると思いますが全力を出し切れるよう頑張ってください。昨日、校長室で仕事をしていたら、すばらしい歌声が耳に入ってきました。思わず見に行くと、3年生が廊下で真剣に卒業に向けての歌の練習をしていました。その真剣な姿を見てジーンとしてしまいました。よく頑張っていますね。1,2年生もよく頑張っていますね。部活動での活躍や美術展、書道等のたくさんの表彰があり、ビデオでとって昼の放送で流すほどですね。西中全体がよく努力していると思います。
 さて、来月からみなさんは次の学年に進みます。3年生は卒業となります。そこで今日は、みんなが将来どんな大人になりたいか考えてもらいたいと思います。
 今から150年くらい前、日本でいうと江戸時代が終わる頃、ドイツにニーチェという哲学者がいました。今,NHKの大河ドラマで放送している坂本龍馬が活躍していた頃の人です。その人の『ツァラトゥストラはかく語りき』という本に人間の“三様の変化”という話しが出てきます。人間の在り方について語った話です。
 最初は人間はラクダであるといいます。周りを恐れ、数多くの重いものを理由もわからず背負います。そしてひざまずいて、自分の愚かさにも気づきません。
 次の段階はライオンです。新しい創造を目ざして自由をわがものにし、あらゆることに対して反抗します。それは奪いとることであり、他の動物を見下すように威張ります。
 しかし、ライオンさえ行なうことができなかった最後の段階はなんだと思いますか。それは赤ん坊だそうです。「えー!」と思いますよね。でも赤ん坊は純粋です。赤ん坊は全てを受け入れます。他の人を疑うことなく信じます。そして、そのとき心は全ての人にやさしくなれます。それが一番人間として強いことだそうです。
 日本のことわざにもこういうのがあります。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」稲の実がいっぱい実ると稲穂は頭を下げます。人間も同じこと。立派な人ほど頭が低い、つまり威張っていないということです。わかりますか?そんな人間になれたらいいなと私は思っています。
 ライオンのようにツッパル時期も大切ですが、更に進歩した赤ん坊の境地も大切です。 ちょっと難しかったかもしれませんが、いろいろな本を読みながら考えてみてください。