学校日記

6月 全校集会

公開日
2011/06/08
更新日
2011/06/08

校長室から

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修学旅行や自然教室が無事終了し、それぞれの人の心に大きな感動が残ったと思います。楽しかったこともたくさんあるだろうし、友達の良さに改めて気づいたこともあると思います。そこで感じたことをこれからのクラスの中で生かしていってもらいたいと思います。
 3年生ではまたまたすばらしい話を聞きました。こんな話です。2日目の奈良から京都に向かう電車の中で、奈良県の岩城さんという年配の女性に席を譲ってくれた西中の生徒がいました。班員全員が一斉に席を譲り、その後、その岩城さんととても爽やかに会話をしたようです。その対応ぶりに感激し岩城さんはわざわざ電話番号を調べ、静岡県の裾野西中に電話をしてきてくれました。とてもうれしかったんだと思います。普通は「いい子たちだな」で終わるんですが、3年生の態度がとても好感を持たれたんですね。西中にいた教頭先生から折り返し京都の私に電話が入り、先生方や本人にその事実を伝えました。
このように爽やかな対応は相手も心を温かくしますね。当然挨拶も同じです。気持ちのよい挨拶は自分も相手もうれしくなります。1日の気分が違いますね。最近、職員室前でしっかり挨拶をしてくれる生徒が増えています。とてもうれしく思います。
 さて、最近読んだ『学校の空気』という本に興味深い文章がありました。みんなにとって友達関係はとても重要ですね。そんなことが詳しく書いてありました。まず、一つの表れは女子が自分のことをなんと呼んでいるかです。みんなは自分のこと何と呼んでいますか?「ワタシ」と呼んでいる子は15%で優等生タイプに多いそうです。「自分の名前やニックネーム」で呼ぶ子も15%で派手目タイプらしいです。「オレ」と男の子のように呼ぶ子は5%、そして圧倒的に多くの65%は自分のことを「ウチ」と呼んでいるそうです。それは自分は「普通」「平凡」であることの表現として、目立ちたくないという意味もあるようです。
 もう一つは中学生のほぼ3人に1人が自分の気持ちと違っていても人が求める「キャラ」を演じてしまうようです。また、「仲のよい友達でも自分のことをわかっていない」や「どこかに今の自分とは違う自分がある」と感じている子は約4割くらいいるようす。ほんとの自分が出せない人が多くいることがわかりますね。みんなはどうですか?
 人間にはいろいろな人がいます。みんな顔が違うように性格が違うのは当然ですね。今、「島宇宙」化といって小さな友達グループがたくさんあることが多いそうです。でも狭い世界より、たくさんの人と友達になれたら楽しいこともきっと多くなると思います。知らない人と仲良くなる方法の最も簡単で大切なことは挨拶です。そのときの顔の表情も大切です。相手も心を考えてさわやかにしたいですね。今までの自分から一歩踏み出して、今までかかわることが少なかった人にも挨拶をしてみてください。新しい世界がきっと広がると思います。
 明後日はバイマーヤンジンさんの講演会があります。厳しい自然の中でたくさんのつらい思いをして育ってきた人の話です。考えられないような努力をし、現在チベットのために学校を作ろうとがんばっている人です。しっかり話を聞いてください。