学校日記

全校集会 8/30

公開日
2010/08/30
更新日
2010/08/30

校長室から

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深良用水

 夏休みが終わり、授業が再開されます。みんなにとってどんな夏休みだったでしょうか?休み前に言ったように感動ある体験をいっぱいしたでしょうか。
 この夏休み、大きな事故もなくみんな無事に授業が再開できることがとてもうれしいです。休み中には、市内のいろいろなところで多くの生徒と会いました。そのとき全員がさわやかな笑顔で「こんにちは」と自分から挨拶してくれました。しっかりしているなといつも感心していました。
 さて、この夏休み私が体験したことの一つに深良用水に入ったというのがあります。とても印象深かったので少し話をしたいと思います。年に2回、点検のために水を止めるようで、そのとき深良小学校の6年生だけが見学できるそうです。そのチャンスにお願いして溝畑先生とともに入ってみました。
 昔、裾野あたりは水が少なく、農業が思うようにできない地域でした。そこで江戸時代の徳川四代将軍家綱の時代(水戸黄門が活躍する少し前),深良村の名主大庭源之丞が,芦ノ湖の水を引いて村民を救いたいと考え、江戸浅草の商人友野与右衛門に工事をお願いしました。与右衛門は源之丞のふるさとを思う心に感動し工事の元締めを引き受け,湖尻峠にトンネルを掘り抜き、深良村以南の30ヶ村に湖水を引く大計画を立てました。そして箱根権現の支援と庇護に支えられつつ,1666年8月トンネル工事に着手しました。1670年春,3年半の歳月と莫大な費用をかけ、長さ1280メートル余りのトンネルが貫通しました。爾来300有余年灌漑,飲水,防火用水に,また明治末期からは発電にも使用されるなどその恩恵は知れず,深良用水は地域一帯の発展の基といえます。今、芦ノ湖は神奈川県にありますが、水の使用権は静岡県にあります。ただし、魚は神奈川県のものだそうです。おもしろいですね。
 トンネルは直径2メートルくらいで膝くらいまで水に入るところもあります。ヘルメットをかぶっていないと天井の岩に頭が当たり危険です。途中、手すりを伝っていかないと通れないところがあります。何よりすごいのはこうもりの襲来です。群れになって狭いトンネルを飛んでいますので体に当たります。かまれることはありませんが、さわったときの感覚が微妙でした。水を抜いたため大きな魚が横たわっていたり、蛇がとぐろを巻いていたりしました。両側から掘り始めたので、中間地点に1mくらいの段差があります。それがわざとそうしたともいわれています。機械のない時代、つるはしとのみだけで掘ったことはすごいですね。それに両側からのトンネルがつながることもすごいですね。そうした300年前の人々の技術力に驚いた体験でした。
 みんなもたくさんの体験をしたと思います。この夏休みに体験した感動ある出来事を回りの人にもできるだけ紹介してください。そうするとより心に思い出が残ります。
 さて、9月は西竜祭体育の部、10月は文化の部があります。一番燃える行事ですね。各カラー、一生懸命取り組んでください。そして大きな感動を味わってください!